犬のくしゃみが止まらない!原因や考えられる病気についても詳しく解説 !

2022年10月13日

犬がくしゃみをするのを見ると、何か病気が隠れているのではないかと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。犬のくしゃみには、生理現象のものと見過ごしてはいけないものがあります。普段とは違うくしゃみをしていたり、くしゃみの回数が多かったりする場合には、病気がかくれているかもしれません。 今回は犬のくしゃみの原因や考えられる病気について解説していきたいと思います。 本記事の内容を参考に、犬のくしゃみについての知識を深め、必要な対処をしていただけたらと思います。ぜひ、最後まで読んでみてください。

犬もくしゃみをする?

犬は、人間と同じようにくしゃみをする動物です。初めてくしゃみをしているのを見かけたとき、病気を心配するかたもいるかもしれません。しかしながら、犬のくしゃみは、生理的に正常な反応ですので、過度に心配する必要はありません。ただし、くしゃみの回数や種類によっては、病気の可能性もあります。隠れている病気を見逃さないためにも、正常時のくしゃみと、病気の可能性が考えられるくしゃみを正しく見分けることが大切です。小型犬によく見られる逆くしゃみについても詳しく解説していきます。

犬の逆くしゃみとは?しゃっくりと何が違う?

犬の逆くしゃみは「フガフガ」「ブーブー」といった音を連続的に発しながら強い吸気を伴う行動です。小型犬や子犬によく見られます。時には涙を流しながら、苦しそうな状態が続く時もあるため、逆くしゃみをしている姿をみると、心配する方も多いかと思います。しかしながら、逆くしゃみは、数秒から長くても1分程度で症状は治まりますし、逆くしゃみの後は元気にしていることがほとんどです。大きな音を伴うことも多いため、苦しそうに見えますが、苦しさは感じていないようです。原因は解明されてはいませんが、病気を引き起こしたり、命の危険が伴うものではありません。発症した際も慌てずに、近くで静かに見守るようにしましょう。もし、逆くしゃみかどうか判断が難しい場合には、動画などを録って獣医師に相談することをおすすめします。 また、逆くしゃみと似ている症状でしゃっくりがあります。逆くしゃみは、鼻咽頭にある粘膜が刺激を受けた際に発症しますが、しゃっくりは横隔膜の痙攣によっておこります。しゃっくりには病気に起因するものと、そうではないものがあり、中には消化器系の病気や消化管内に寄生虫がいる場合も。横隔膜付近に腫瘍が出来ている可能性も否定できません。毎日のようにしゃっくりをしている場合や、しゃっくりの頻度が高いと感じる場合には、獣医師に相談するようにしましょう。

犬がくしゃみをする原因とは?

犬がくしゃみをする原因はさまざまです。病気の可能性がある場合は、くしゃみ以外にも他の症状がみられることがあります。症状をよく観察することがとても大切です。

アレルギー

くしゃみが連続で出る場合や、くしゃみの回数が多い場合には、アレルギーを発症している可能性があります。アレルギーが疑われる症状として、鼻水がでていたり、皮膚に赤身や発疹がみられることが多くあります。くしゃみが出るアレルギーの主な原因は、花粉またはハウスダストが多いです。花粉によるアレルギーが疑われる場合は、散歩中に草花に近づかないようにしたり、散歩後にブラッシングをしたりして、体についた花粉を落とすようにすると良いでしょう。また、ハウスダストのアレルギーの場合は、部屋を清潔に保つ、換気を定期的に行うなどして、対策をとると良いです。

生理現象

人間同様、犬も鼻の中に違和感を感じていたり、ホコリなどの異物が入ると生理現象としてくしゃみをします。数回ほどくしゃみをして他に症状がみられないのであれば、大抵の場合は、見守るだけで問題ありません。ただし、あまりにもくしゃみの回数が多い、くしゃみが止まらないなどの様子がみられる場合には、鼻の中を確認するようにしてください。万が一、異物が残ったままになっていると、鼻炎を発症する可能性があります。異物が認められた場合はかかりつけの獣医師に相談するようにしてください。

もしかして病気かも?犬のくしゃみからわかる病気とは

膿状の鼻水が出ていたり、鼻血がでていたりする場合は、病気が隠れている可能性があります。どのような病気の可能性があるか、解説していきます。

ケンネルコフ

ケンネルコフは、「伝染性気管支炎」とも呼ばれ、伝染性の呼吸器疾患の総称です。ケンネルコフの原因は、ウィルスや細菌、マイコプラズマ属菌など、さまざまです。ウィルスの中には、犬ジステンパーウィルスや犬アデノウィルス2型など、ワクチンで予防できるものもありますが、犬アデノウィルス1型、犬ヘルペスウィルスなど、ワクチンがないものもあります。子犬期に最も発症することが多いため、生後6週〜6ヶ月の間は注意が必要です。 くしゃみ以外の症状として、短くて乾いた咳、苦しそうな呼吸や発熱、ぐったりしているなどの症状が見られる場合は、ケンネルコフの可能性が高いといえるでしょう。軽度の場合は、食欲や元気はありますが、重度になるとぐったりとし、最悪の場合肺炎などにより命を落とす可能性もあります。肺炎にかかってしまうと、長期間の治療が必要となるため、症状が見られる場合には早急に病院につれていき、診察を受けるようにしましょう。

歯周病

くしゃみをすると鼻から膿がでる、ドライフードを好んで食べなくなったなどの兆候が見られる場合には、歯周病の疑いがあります。歯周病は、進行すると口鼻瘻管(こうびろうかん)という状態になることがあります。この口鼻瘻管は、歯の根っこの奥まで細菌が達したときに歯を支えている骨が溶け、穴が開いてしまい鼻と口がつながってしまうのです。 そのため、その状態のまま食べ物などを食べると、常に鼻の中に異物が入り込んでしまう為、くしゃみが止まらなくなります。犬の歯周病は放置していると、菌が全身に巡り、腎臓病や心臓病などさまざまな疾患を引き起こします。最悪の場合は死に至ることも。定期的なお口の中のチェック、そして日々の歯磨きが歯周病予防に繋がります。重症化する前に見つけられるようにしましょう。

鼻炎

鼻炎と一言にいっても、ウィルス性鼻炎や細菌性鼻炎、真菌性鼻炎など、原因菌によって種類がわかれます。くしゃみの他に、短く乾いた咳がでるようであれば、ウィルス性鼻炎の疑いがあります。ウィルス性鼻炎には、アデノウィルス2型や犬パラインフルエンザウィルス、ジステンパーウィルスなどが関与していますが、中でもジステンパーウィルスは注意が必要です。ジステンパーウィルスは、下痢や発作を伴い、致死率も高いため、疑われる場合には、すぐに診察を受ける必要があります。細菌性鼻炎や真菌性鼻炎にかかっている場合は、鼻水に血が混ざっていたり、鼻水から異臭がすることも。細菌性鼻炎も真菌性鼻炎も進行すると重症化し、呼吸困難や顔面の変形を伴うこともあります。症状が進行する前に早めに対処することが大切です。また、もっとも多くみられる鼻炎の種類として原因の特定ができない特発性鼻炎があげられます。特発性鼻炎は吸入性のアレルゲンや刺激物質、免疫の異常に対しての慢性的な炎症といわれていますが、はっきりしたことは分かっていません。治療をしても反応が良くないことが多いため、完治するには根気よく治療を続ける必要があります。

腫瘍

鼻の中に出来る腫瘍の事を鼻腔内腫瘍といい、犬の鼻腔内腫瘍はほとんどのものが悪性です。鼻腔内腫瘍ができる犬は雌よりも雄のほうが多く、中年齢から高年齢の犬によく見られます。くしゃみ以外の症状として鼻汁の増加や鼻からの鮮血などがあげられます。また、腫瘍が大きくなると鼻の骨などを壊してしまうことがあり、目が飛び出たようになったり、鼻が盛り上がってきたりと顔面が変形することも。症状が進行すると、脳にまで腫瘍が広がってしまうこともあり、けいれんや麻痺などを引き起こします。末期になると、肺やリンパ節にも転移することがわかっています。腫瘍が見つかった時にはかなり進行していることが多いため、早期に発見するためには、よく症状を観察することが大切です。いびきがひどくなった、呼吸が苦しそうなどの、くしゃみ以外の症状が見られる場合には、念のため診察を受けることをおすすめします。

それぞれの病気の治療法

早期発見することで、症状の進行を最小限にとどめることができ、治療の期間を早めることができるでしょう。それぞれの病気の治療法や費用について解説していきます。

ケンネルコフ

症状が軽度の場合は、自然治癒することもありますが、二次感染を防ぐためにも正しい治療をすることが大切です。細菌やマイコプラズマが原因菌の場合は、抗生物質の投与を行います。多くは内服薬で処方され、1週間ほど投薬を続けます。ウィルスが原因となる場合は、ウィルスを排除する効果的な治療法がありません。そのため、ネブライザーという吸入器を使用して霧状になった液体薬を吸入します。必要に応じてウィルスの活性を弱め、自己免疫力を上げる注射を使用することも。合併症が見られない場合には、10〜14日で回復するでしょう。

歯周病

犬の歯周病を治療するには歯石を取り除く必要があります。歯石を取り除くには全身麻酔をしなければなりません。超音波スケーラーという器具を使用し、マイクロ振動と水圧で、歯石を除去していきます。歯石は文字通り石のように硬く固まってしまっているため、ブラッシングだけでは除去できず、専用の器具を使って取り除く必要があるのです。大きな歯石を除去できたら、ポリッシングと呼ばれる荒研磨を行い、細かな歯石も除去していきます。表面をなめらかにすることで、歯石がふたたび付着するのを防いできます。歯周病は全身麻酔を行うため、費用が高額です。1回の治療では完全に治癒できずに数回処置が必要になる場合も。ワンちゃんへの負担を出来る限り少なくしてあげるためにも早めに獣医師に相談することが大切です。

鼻炎

犬の鼻炎は種類が多いため、原因を見極めることが大切です。特発性の鼻炎の場合には、ステロイド剤などの免疫抑制剤や抗生剤で改善することがあります。ただし、治療をしても改善しない場合には症状を和らげる治療を行う場合も。その際は、ネブライザー治療を定期的におこないます。ネブライザー治療は1日に数回行うこともあり、獣医師から指導をうけ、家で治療する場合もあります。細菌性鼻炎や真菌性鼻炎の場合には、また治療法が異なります。対症療法として抗生物質や抗炎症性の薬を使用して治療をします。慢性化すると症状が改善するまで長期間になることも。

腫瘍

鼻腔内の腫瘍は真菌性鼻炎や細菌性鼻炎と症状が似ているため、発見が難しいのが特徴です。そのため、まずレントゲンやCTで腫瘍を確認する必要があります。犬の鼻腔内腫瘍は完全切除が難しいため、手術をして取り除く場合には、一部の切り出しや掻き出しのみとなります。最も多い治療法は放射線治療です。 犬の場合の放射線治療は全身麻酔をして行います。現在では放射線治療装置の性能が向上し、1回あたりの麻酔時間は10分弱で済むようになりました。そのため、麻酔による動物への負担は軽くなっています。放射線治療後3〜6ヶ月ほどで腫瘍の縮小が見られることがほとんどです。

病院に連れていくべきかどうかの判断方法は?

犬を病院に連れていくか適切な判断をするには、くしゃみ以外の症状もよく観察する必要があります。それぞれの判断方法について解説していきます。

食欲

くしゃみと共に鼻づまりの症状が出ている場合は、味覚が低下する傾向にあります。味覚が低下すると食欲が落ちてしまいます。もし、普段通りの食欲が見られない場合には、何らかの原因で鼻づまりが起きている可能性が考えられるため、獣医師に診てもらうと良いでしょう。早めに診てもらうことで症状の進行を最小限にとどめることができます。

鼻水の質

くしゃみに伴って鼻水が出ている場合には、鼻水の質にも注目しましょう。粘り気のある鼻水や、血が混じった鼻水の場合は、病気が隠れている可能性があります。また、鼻水が臭う時も要注意です。いつもと違う鼻水だと感じたときに鼻水の質を観察すると、原因を推測できるため、適切な対応につながります。自分では判断が難しいようでしたら、病院につれていくと良いでしょう。

くしゃみが止まらない

生理現象のくしゃみの場合は、単発や数回でおさまることがほとんどです。逆に、くしゃみの頻度が多い、長い時間くしゃみが止まらないといった様子が見られる場合は、病院に連れていくことをおすすめします。くしゃみが多すぎると、アレルギー反応を起こしている可能性もあるからです。原因を特定するためにも、早急に診察を受けるようにしましょう。

犬の病気を予防するには?

生活を改善すれば、人間同様、犬もある程度病気を防ぐことができるでしょう。簡単に実践できる犬の病気の予防方法について解説します。

歯磨きを行う

くしゃみの原因の1つでもある、歯周病を予防するには、毎食後に歯磨きを行うことが大切です。歯石が出来るまでには3日かかると言われていますので、少なくとも3日に1回は歯磨きを行うようにしましょう。ただし、子犬期から歯ブラシに慣れていないと、嫌がる犬もいることでしょう。可能であれば、小さいうちから歯ブラシに慣れさせるべきですが、どうしても嫌がる場合には、指サック型やシート型の歯のケア商品も売られています。あなたの愛犬に適した方法で歯をケアしてあげるようにしましょう。

ワクチンを摂取する

ワクチンを摂取することで、くしゃみの原因菌を防げる場合もあります。万が一病気にかかってしまったとしても、原因菌のワクチンをうっていれば、軽症で済むことも多いようです。妊娠中であったり、治療中の病気があるときには、接種を控えるべきですが、そうでないのであれば、1年に1度ワクチンを接種すると良いでしょう。ワクチンの種類によっては、予防できる病気が変わりますので、獣医師に相談することをおすすめします。

食生活の管理

犬の健康を長く維持するためには、食生活が最も大切になります。犬が食べたいだけ与えていたり、人間のものを犬に与えていたりすると、さまざまな病気を引き起こしてしまうでしょう。犬は、タンパク質を主なエネルギー源として、炭水化物や脂質などの栄養成分をバランスよく摂取する必要があります。そのため、普段食べているドッグフードにも気を配らなければなりません。ドッグフードは無添加で低脂質のものがおすすめです。愛犬に合ったドッグフードを選ぶことで、健康な愛犬とより長く一緒に過ごすことができるでしょう。

愛犬に優しい無添加フードならペットフード工房

犬が長く健康でいられるためには、食生活が最も大切だということがわかりました。ペットフード工房の無添加フードは、家庭の食事と同じように、食材をいちから下ごしらえし、低温でじっくりと乾燥させています。そのため、熱を加える一般的な加工方法とは違うため、栄養素が壊れることがほとんどなく、素材のビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に摂ることができるでしょう。1から丁寧につくりあげる「生づくり製法」で自然のままの美味しさを活かしています。今回はペットフード工房の商品の中から、おすすめを3点ご紹介します。

ドッグフード工房の馬肉・鶏肉

馬肉と鶏肉の2品セットはペットフード工房 の主要フード2品です。馬肉は人間用食材の放牧馬肉を使用。高たんぱくで低脂肪、エネルギーの元となるグリコーゲンは、牛肉の約2倍含まれています。鶏肉は、国産鶏肉を使用。高たんぱくなむね肉を使用し、脂肪が多い皮は取り除いています。皮膚に良いとされている脂肪酸も豊富に含んでいます。

ドッグフード工房の野菜畑

野菜畑は緑黄色野菜を使用したヘルシーフードです。食物繊維やビタミン・ミネラルなどの豊富な野菜を蒸して使用しています。防腐剤や、合成保存料は使用していないため、安心して愛犬に与えることができます。少食気味や消化機能が低下しはじめたシニア犬におすすめのフードです。

ドッグフード工房の鹿肉

鹿肉は高タンパク低カロリー、低脂肪で、低コレステロールな食材です。牛肉の約1.7倍もの鉄分を含み、青魚に多く含まれるDHAも豊富です。希少な国産野生鹿肉の人間用食材のみを使用。栄養価の高い馬肉も使用しています。

まとめ

今回は犬のくしゃみの原因や考えられる病気についてまとめました。犬のくしゃみは種類によっては、見過ごしてはいけないものがあります。この記事の内容を参考に、くしゃみ以外の症状もよく観察し、適切な対応をしていただけたらと思います。あなたとあなたの愛犬が長く健康な状態で一緒に過ごせることを祈っております。 最後まで読んでくださってありがとうございました。

Copyright © petfood kitchen co.,ltd. All Rights Reserved.