【獣医師監修】犬がご飯を食べない原因とは?特徴別の対処法や気になる病気について解説!

2022年7月13日

犬がご飯を食べない原因は、病気などによる体調不良から、わがままで好き嫌いをしているケースまで様々です。 この記事では犬がご飯を食べない時に考えられる原因を紹介します。また、原因別の特徴や対処法についても解説していきます。 いざというときに冷静に対応できるように、参考にしてください。

犬がドッグフードを食べない原因

犬がドッグフードを食べない原因としては、体調不良・ストレス・好き嫌い・老衰・ドッグフードの切り替えなどが考えられます。これらの原因について、特徴と対処法を解説していきます。

1.体調不良

体調不良で食べない場合の特徴

病気によりご飯を食べない場合には、食欲不振のほかに以下のような症状が現れることが多いです。 ・吐く ・下痢をする ・元気がなく、ぐったりする ・水を飲まない、逆に水を飲んでばかりいる ・震える ・よだれがたくさん出る ・口臭がする ・呼吸が荒い ・尿の色がおかしい

体調不良で食べない場合の対処法

病気が原因の場合は、基本的にはそのまま家で様子を見ていてもご飯を食べるようにはなりません。「体調不良で食べない場合の特徴」で紹介した症状や、普段と少し様子が違うなと思ったらすぐに病院に連れて行くことが大切です。また、全く食べなくなったからといって焦って無理矢理ご飯を食べさせるのはNGです。無理に与えることで誤嚥をしてしまい、誤嚥性肺炎などを引き起こしてしまう可能性があります。獣医さんに相談するようにしましょう。

2.ストレス

ストレスがかかりやすい状況・環境

人間と同じように犬もストレスを感じることがあると言われています。ストレスを感じてしまう原因は以下のようなものが挙げられます。 ・ペットホテルに預けた ・新しい犬を迎えた ・引っ越しをした ・雷や花火など聞きなれない大きな音がした ・環境が適温ではない など このようなことがあった後に、食欲が落ちてしまうようならストレスによる可能性が高いかもしれません。

ストレスで食べない場合の対処法

ストレスを取り除いてあげましょう。 犬がストレスを感じやすい状況としては、環境の変化とコミュニケーション不足の2つがあげられます。 環境の変化については時間とともに慣れるケースが多いですが、コミュニケーション不足については一緒に遊んであげる時間を増やすなど飼い主さんの努力が必要になります。 しかし、食欲不振が続く、下痢や嘔吐などの症状もみられる場合は早めに獣医師へ相談しましょう。

3.好き嫌いでドッグフードを食べない場合の対処法

好き嫌いで食べない場合の特徴

愛犬が元気にしていたり、おやつは食べるにも関わらずご飯を食べない時は、わがままで好き嫌いをしているだけかもしれません。愛犬が好き嫌いで食べない場合は、飼い主さんの食べさせ方に問題があることが多いです。 ・人間用の食べ物を与える ・ご飯の代わりにおやつを与える ・愛犬が飽きるとすぐにフードの種類を変える 飼い主さんがこのような食べさせ方をしていると、「ご飯を食べなくても美味しいものをもらえる」と愛犬が学習して、普段のフードを食べなくなってしまいます。

好き嫌いで食べない場合の対処法

「ご飯をすぐに食べないと、しばらく何も食べられない」と愛犬に理解させることが大切です。ドッグフードをあげて10~15分経っても食べない場合はそのまま片付け、次のご飯の時間までおやつは与えないようにしましょう。どうしても食べが悪い時は、ドライフードをふやかして食感を変えたりにおいを引き立たせる工夫をしても良いでしょう。

≪ふやかし方≫

60℃以下のお湯や白湯などでふやかして与える方法です。フードが浸るほどお湯を入れて5~20分ほどおいてください。(硬さはお好みで) 普通のドライフードは水を吸うと膨らんでしまいますが、ドッグフード工房は油でコーティングをしていない為、水にとけやすく、ふやかすと半生フード風、つぶすとスープ仕立て風になり、より一層風味が出て香り豊かな食べやすいフードになります。

4.老衰でドッグフードを食べない場合の対処法

老衰で食べない場合の特徴

老犬の場合は、筋力や消化機能が低下する・嗅覚や味覚が衰えるなど、老衰によって食欲が減ったりフードが食べにくくなることがあります。また、関節の痛みなどがある場合には、今までと同じ姿勢では食べにくい場合もあります。

老衰で食べない場合の対処法

老衰で食べない場合には、香りが立つようにふやかして与えてあげたり、トッピングをしてあげたりすることもお勧めです。また、フードを与えている器の位置や、食べている場所の足場が滑りやすくないかなど、少しでも食べやすい環境を作ってあげることが大切です。

5.ご飯の切り替えでドッグフードを食べない場合の対処法

ご飯の切り替えで食べない場合の特徴

警戒心の強い愛犬やグルメな愛犬の場合、ドッグフードをいつもと違う種類に変えると食べなくなってしまうことがあります。いつものドッグフードに戻して食べる場合は上記の可能性が高いので、慎重に切り替えていく必要があります。

ご飯の切り替えで食べない場合の対処法

今まで食べていたものとまったく違うフードを出すと、警戒して食べないワンちゃんもいます。いつものフードに少量ずつ混ぜながらゆっくり切り替えていきましょう。まずは新しいフード1割をいつものフードに混ぜて与え、食べるようなら次の日は新しいフードを2割、その次の日はさらにもう少し増やすなどと、1週~2週程かけて新しいフードの割合を増やし切り替えていきましょう。 なお、よくあるケースとして切り替えていく中でおなかが緩くなったり嘔吐が見られる場合もあります。それはワンちゃんのからだが、今まで食べてきたものでつくられているため、新しいフードにからだがびっくりしてしまうからです。ただし、激しい下痢や嘔吐、痒みが見られる場合は、原材料の何かにアレルギーが起きている可能性もあるので、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

犬がご飯を食べない時に考えられる病気

嘔吐

ご飯を食べないだけでなく嘔吐もしている場合には、消化器系に異常を起こしている可能性があります。特に、胃炎・腸炎・膵炎・消化器系の腫瘍・異物誤飲を起こしていることが疑われます。また、肝不全や腎不全といった代謝を行う臓器に異常がある場合にも、嘔吐することがあります。

下痢

ご飯を食べないことに加えて下痢もしている場合は、腸に何らかの異常があることが考えられます。炎症などにより腸の粘膜が傷ついていたり、腫瘍や誤飲した異物により腸内が狭窄してしまい、食べたものがスムーズに通ることができず、結果として腸にダメージを与え、下痢を引き起こしている可能性もあります。

元気がない

ご飯を食べないうえに元気がない場合は、病気や怪我をしている可能性があります。病気によりぐったりしていたり、怪我による痛みで動けない状態になっていることも考えられます。また、病気や怪我のほかに、ストレスを感じている時にも食欲不振に伴って元気がなくなることがあります。愛犬が緊張や不安を感じる原因がないか、考えてみましょう。

水は飲む場合

ご飯に興味は示し、食べたそうなそぶりをするにも関わらず、液体物のみを好む場合は口内の異常が疑われます。歯周病や腫瘍により痛みが生じていることや、歯がグラグラして違和感があることが考えられます。特に、中高齢の愛犬の場合は歯周病を起こすリスクが高いので、定期的に口内のチェックや歯磨きをしてあげることが大切です。

犬がこんな症状なら病院へ!

食欲不振、心配なときはかかりつけの獣医師様へ、

「食欲不振でも問題ない場合」と反対に、元気がなく下痢や嘔吐などの症状がある場合や、おやつも食べず、飼い主さんが手であげても食べない場合には、何らかの病気が原因となっている可能性があります。基本的には、家でそのまま様子をみていても改善することはないので、かかりつけの獣医師様に相談しましょう。

まとめ

犬がご飯を食べない原因には、病気など病院を受診すべきものと、好き嫌いなど家で対応できるものとがあります。 健康と食事は密接な関係にあります。犬は人間のように自分で食べるものを選べないため、飼い主さんが愛犬にとって健康的で美味しく食べられるフードを選んであげる必要があります。 ドッグフード工房のフードは、栄養や無添加にこだわって作られています。病気や好き嫌いを防ぎ、愛犬を食欲不振にさせないために役立ててみてはいかがでしょうか。 愛犬がご飯を食べない時に適切な対応ができるよう、この記事を参考にしていただければ幸いです。

ドッグフード工房公式サイト