【獣医師監修】犬の寒さ対策におすすめのアイテムや注意点を徹底解説!
2026年1月6日
犬の寒さ対策は行っていますか?犬は寒さに強いと思われがちですが、犬種によっては寒さに弱いこともあります。人間と同じように、寒い季節を快適に乗り切るために、防寒対策をしましょう。おすすめのアイテムや注意点をご紹介します。
犬が寒さに弱いって本当?
犬は全身を毛で覆われていて、温かそうなイメージを持つ人もいるでしょう。しかし寒さに強いかというと、そうとは限りません。毛量が少ない短毛の犬種は寒さに弱いと言われています。室内飼育されている場合には、その環境に慣れてしまい、寒がりになることもあるでしょう。また、体温調節機能が未発達な子犬や、体力や免疫機能が低下しているシニア犬も体温調節機能が上手く働かず、寒さに強いとはいえません。
寒さに弱い犬の特徴
犬が寒さに弱いか強いかは、犬の被毛に関係があります。犬の被毛は2種類あり、皮膚を保護するオーバーコート(上毛)と、体温調節の役割を持つアンダーコート(下毛)があります。この両方を持つ場合はダブルコートと呼ばれ、皮膚を保護する毛のみを持つ場合にはシングルコートと呼ばれます。
シングルコートの犬は、体温調節の役割を持つアンダーコートを持たないため、寒さに弱い傾向があります。
シングルコートの犬種をご紹介します。
・トイ・プードル
・マルチーズ
・ヨークシャー・テリア
・パピヨン
・ミニチュア・ピンシャー
寒さに強い犬の特徴
皮膚を保護するオーバーコートと、体温調節の役割を持つアンダーコートの両方を持つダブルコートの犬は、寒くなるとアンダーコートの毛量が増えます。
寒い地域原産の犬種は、アンダーコートがしっかりと増えることによってダウンジャケットのようになり、寒さから身を守ってくれるのです。
しかし犬種によっては、アンダーコートがあっても、それほど毛が増えず寒さを感じることもあります。とはいえ、基本的にはダブルコートの犬種は寒さに強いと考えてよいでしょう。
ダブルコートの犬種をご紹介します。
・柴犬
・コーギー
・ラブラドール・レトリーバー
・ゴールデン・レトリーバー
・チワワ
・ポメラニアン
犬が寒いときのサインとは?
犬は人のように言葉で「寒い」と伝えることができません。飼い主は、犬が寒いと感じている時のサインを見逃さず、気付いてあげるようにしましょう。
犬が寒さを感じる時には体を小さく丸めたり、小刻みに震えることがあります。
また、布団や毛布にもぐって出てこなかったり、散歩の時間なのに行きたがらないという行動もサインのひとつといえるでしょう。
そのような場合には室温が下がっていないか、ケージが置かれている場所は寒くないか確認してみましょう。
ケージが窓際に置いてあることで寒さを感じやすくなります。
また、犬が床の上に直接寝ていることでも寒さを感じるでしょう。
寒い時期の犬の散歩で気を付けることは?
寒くても、散歩に行くことは大切です。
ただ、寒い時期には、いつもと異なる対策をして散歩に行くようにしましょう。
犬も人と同様に、暖かい室内から急に気温の低い屋外に出ると、寒暖差による急激な温度変化に体がついていけません。
寒さで体がこわばってしまい、ケガの原因となることもあるでしょう。
シングルコートや被毛が短い犬種は寒さに弱いため、服を着せてから外に出るなどして、寒さから身を守ってあげましょう。
雪が積もる地域ではさらに注意が必要
積雪の多い地域では、道路や歩道の路面凍結を防止するために融雪剤(ゆうせつざい)を散布する場合があります。
融雪剤には塩化カルシウムが含まれており、これが犬の肉球などに直接触れると、その部分が炎症を起こして赤くなることがあります。
また、融雪剤を誤って食べると中毒症状を起こし、下痢や嘔吐、腹痛などに繋がることもあります。そのため、犬が雪で濡れた足を舐めないよう注意してください。
心配のある場合には、犬用シューズを履かせるのもよいでしょう。
また長い毛を持つ長毛種の犬種は、雪が被毛に絡みついて雪玉ができることもあります。
雪玉ができやすいのは足首、お尻、内股などで、これらの部位は体温調整に必要な血管がたくさん通っています。
雪玉をそのまま放置しておくと体温が下がりやすく、凍傷になる可能性もあります。
犬用のスノーウェアを着せるなどして、雪玉から守ってあげましょう。
犬の寒さ対策におすすめのアイテム一覧
寒い時期でも快適に過ごせるよう、犬の寒さ対策グッズもチェックしておきましょう。
犬と一緒に家族も温かくなれるおすすめアイテムをご紹介します。
エアコン
室温を調整するのにおすすめなのが、エアコンです。
エアコンは室温を均等に暖めることができます。犬も家族も同じ部屋にいるのであれば、一緒に温かくなることができますよ。
ただし、人と犬の適温は異なる場合があります。
犬が舌を出して、ハァハァと荒い呼吸をしている場合には、暑がっているかもしれません。
設定温度を下げるなどして、様子をみましょう。
湯たんぽ
湯たんぽは従来のようにお湯を入れて使うタイプの他に、最近では電子レンジで温めて繰り返し使用できる湯たんぽもあります。
省エネにも繋がり、犬用の防寒対策としても人気があります。
人間用の湯たんぽを使ってもよいのですが、犬には温度が高すぎることもあります。
厚手のカバーを使用して温度調節するか、ペット用の湯たんぽを使用しましょう。
ホットカーペット
人より背の低い犬は、床からの寒さを感じやすいため、足元から温めてくれるホットカーペットはおすすめの防寒グッズのひとつです。
ただ、設定温度が高すぎると犬には暑く感じてしまうため、温度調整は低めに設定するようにしましょう。
また、暑いと感じた時にホットカーペットが敷いていないスペースがすぐ側にあれば、移動して温度調節が可能です。
部屋全体にホットカーペットを敷かないようにしましょう。
毛布
毛布は手軽に寒さ対策ができるアイテムです。ケージの中に入れておけば、犬は必要に応じて使用することができます。
寒い時には毛布の中に入ったり、床からの冷えを感じれば毛布の上に寝そべるなど、自由に過ごしてくれるでしょう。
低温やけどの心配もなく電気やガスも使わないので、家族が留守にする時間帯や、夜中などでも安心です。
ペット用ヒーター・コタツ
ペット用ヒーターはドッグベッドの下や、ケージ、サークルなどさまざまな場所で使用でき、犬に適切な温度設定が可能なので、安心して使用できます。
エアコンに比べて電気代が安い点もメリットです。
ペット用コタツは布団で囲われているため、犬の隠れ家のように使用することもできます。
ただし、ペット用コタツは小型犬対応のものがほとんどで、中型犬以上のサイズには適さないかもしれません。
また、ヒーターやコタツから伸びたコードを犬がかじってしまわないよう、イタズラ対策も施しておきしましょう。
犬の寒さ対策をする際の注意点
寒さの厳しい時期は寒さ対策をしたほうが良いですが、注意したい点もあります。
犬の寒さ対策で注意したい5点をご紹介します。
設定温度
犬と人では、快適に感じる室温が異なります。
寒いからといって、暖房器具を人が暖かいと感じる温度に設定していても、犬にとっては暑く感じることもあります。
寒い時期に室温が高すぎる状態で長期間過ごしていると、体温調節機能が衰えてしまうこともあります。
犬にとっての適温を考慮し、快適に過ごせるよう工夫しましょう。
暖房器具での低温やけど
湯たんぽやカーペットなどは火事の心配も少ないため、飼い主のいない留守の時間に使いやすい暖房器具です。
しかし人と同様に、犬も低温やけどをすることがあります。
湯たんぽは厚手のカバーなどをして、低温やけどをしないよう配慮しましょう。
シニア犬は同じ姿勢で長時間過ごすことも多いため、特に注意が必要です。
湯たんぽやカーペットに直接触れて暖をとりながら眠ってしまうと、低温やけどをする可能性も高くなります。
直接触れられないような場所に置くか、他のアイテムを使用した方が安全かもしれません。
脱水症状
エアコンやヒーターなど湿度を下げてしまう暖房器具は、空気を乾燥させてしまい、脱水症状を引き起こす可能性もあります。
犬が水を飲みたい時にいつでも飲めるよう、飲み水を切らさないようにしましょう。
また、飼い主が一緒の場合にはこまめに換気を行い、留守の場合には、濡らしたタオルを室内に干したり、加湿器を使用するのがおすすめです。
逃げ場の確保
人には適温でも犬には暑すぎる場合もあります。
犬が自由に移動できる範囲に、涼しく過ごせる場所を確保しておき、いつでも犬自身で体温調節ができるよう配慮しましょう。
留守番中は火事のリスクにも配慮を
お留守番の時や夜の就寝時など、飼い主が見ていない状況では、犬が電気コードをかじってしまうことも考えられます。
また、地震で発火や引火する可能性もあります。
暖房器具を使用する際にはリスクにも配慮し、対策を施したうえで使用するようにしましょう。
まとめ
犬の寒さ対策についてご紹介しました。
寒い時期には犬も寒さ対策が必要です。
室内ではエアコンやホットカーペットなど、暖房器具を正しく使用し、寒い冬でも快適に過ごせるように配慮してあげましょう。
また散歩の際には、犬用の服やシューズなどを活用し、寒さや雪から守ってあげる必要があるでしょう。
犬種によっても寒さの感じ方が異なるため、愛犬に合わせて寒さ対策をしてあげることがおすすめです。
▶ドッグフード工房公式サイト