【獣医師監修】犬の鼻水の原因とは?疑われる病気と対処法を解説 | 【ドッグフード工房公式通販】

2026年1月16日

【獣医師監修】犬の鼻水の原因とは?疑われる病気と対処法を解説

犬の鼻水がとまらない、鼻水が黄色いなど、犬の鼻水を目にすると原因が気になる方も多いのではないでしょうか。
犬は人間のように頻繁に鼻水がでる生き物ではありません。
そのため、鼻水が出ている際には、何か病気が隠れている可能性があります。
そこで今回は、鼻水の原因について解説していきます。
疑われる病気や対処法についてもまとめていますので、ぜひご参考にしてください。

犬の鼻水について

犬も人間同様、鼻水をたらすことがあります。
鼻水の質や、色によって、原因はさまざまです。
時間が経てばおさまるものもありますが、何度も鼻水をたらしていたり、質感が普段と異なる場合には、注意が必要です。

犬の鼻水の原因とは

犬は、鼻の中の異物を流すために鼻水をたらすことがあります。 散歩で、草むらのニオイを嗅いだ後などは、草や砂が鼻に入ってしまうことがあるので注意が必要です。
嘔吐した後に鼻水が見られる場合には、吐物が鼻の中に入ってしまっている可能性も。
くしゃみの他に、頭を振るような仕草が見られる場合には、異物が鼻に入っていることがあるため、鼻の中をチェックするようにしましょう。
寒い時期にも鼻水が出る場合があります。
これは、寒さ(寒冷刺激)により、鼻粘膜が刺激され、一時的に分泌物が増えるためです。
また、刺激臭を嗅いだ時にも、鼻水が多く作られます。
これは、刺激を排除するための防御反応です。
これらの、生理的な反応で出る鼻水は特に心配いりません。
サラサラとしていて、透明なもので一時的であれば、しばらく時間が経てば落ち着くことでしょう。

犬の鼻水の原因として疑われる病気とは



鼻炎
鼻炎は、鼻腔内の粘膜に炎症が起きた状態を指します。
鼻炎の原因は様々で、細菌や真菌などの感染で起きるものや、花粉やほこりが原因で起きるアレルギー性のものがあります。
悪化すると、鼻詰まりや膿のようなものが出て、血液が混ざることも。
細菌性鼻炎や真菌性鼻炎の際には、片方だけ鼻水が出る場合もあります。

ケンネルコフ
ケンネルコフは、パラインフルエンザウイルスや犬アデノウイルスⅡ型、ボルデテラ菌などの病原体に感染することで引き起こされます。
免疫力の低い子犬の時期に感染しやすいため注意が必要です。 主な症状は咳ですが、それ以外にも発熱や鼻水、目やにが発生します。

犬ジステンパーウイルス感染症
犬ジステンパーウイルス感染症は人間でいう麻疹(はしか)の症状によく似ています。
伝染力が強く、死亡率が高いため注意が必要です。
成犬の場合は、改善することも多いですが、子犬の場合はくしゃみや鼻水、咳などの症状が見られます。
成犬でも疾患などにより免疫が低下した状態やワクチンを接種していない場合は、重症化する可能性があります。

鼻腔内腫瘍
鼻腔内腫瘍で見られる症状は、鼻水が増加したり、膿のような鼻水や鼻血がでます。
鼻が詰まることで、就寝時にいびきをかくことも。
腫瘍が大きくなると、目が飛び出たようにみえたり、顔面が変形する場合もあります。

歯周病
歯周病が進行すると、鼻水の症状が出る場合があります。これは、歯周病が進行し、口と鼻を隔てる骨が破壊されてしまい、通り道ができてしまうことで起こります。
食べ物や水が鼻に回ってしまうことで、食事のたびにくしゃみや鼻水を引き起こします。
歯周病細菌が鼻まで侵入して悪化すると頻繁にくしゃみが出ます。
また膿のような黄色い鼻水が出てきます。
この症状は、ダックスフンドなどの小型犬でよく見られます。
日頃からお口のなかのチェックをすることが大切です。

肺炎
発熱や咳が主な症状ですが、鼻水が出ていて元気がないなどの様子が見られる場合には、肺炎など重篤な呼吸器疾患の可能性があります。
免疫力の弱い子犬や老犬は肺炎にかかりやすく、重症化しやすいため注意が必要です。
肺炎は他の呼吸器疾患に比べて、症状が重く亡くなる可能性もあります。
症状をよく観察し、早めに病院へ連れていくことが大切です。

嘔吐
嘔吐により鼻水が出る場合があります。
これは、吐物が鼻の中に入った際に、鼻水で流しだそうとするためです。
また、分泌物が鼻の中に続く鼻咽頭に達することで鼻水が出る場合もあります。
嘔吐の原因によってはすぐに治療が必要なものもあります。
嘔吐以外に他の症状がみられないかよく観察することが大切です。
嘔吐を繰り返す場合は、動物病院を受診しましょう。

犬の鼻水の対処法について

鼻水は、鼻に炎症や刺激があることが原因で発生することが度々あります。
もし、鼻水の量がそれほど多くなく、短時間でおさまるようであれば、部屋の温度が適温か、清潔さを保てているかなど、鼻水の原因になるような環境になっていないかチェックするようにしましょう。
芳香剤などのニオイが強いものも、鼻の刺激に繋がるため、見直す必要があるでしょう。
少量の鼻水であれば、ふき取っても問題ありません。
ティッシュなどで優しく、こまめにふき取ると良いでしょう。
鼻水が固まっている場合には、ぬるま湯で濡らしたタオルで、鼻水をふやかして取ると良いです。
犬は鼻で呼吸をしている為、ふき取る際には、鼻の穴を長時間塞がないように注意しましょう。

犬の鼻水の感染性について

犬ジステンパーウイルスや犬ヘルペスウイルス、パラインフルエンザウイルスやマイコプラズマ属菌などが、鼻水の感染症の原因となるウイルスや細菌として挙げられます。
これらは、人間のものとは異なるため、人にうつることはありません。
ただし、犬の感染症は、ほかの犬にうつる可能性があります。
そのため、多頭飼いをしている場合には、鼻水の症状が出ている犬を隔離する必要があります。

病院に行くべき症状とは

さらさらとした透明な鼻水で、短時間でおさまるような量であれば、生理現象の鼻水といえるでしょう。
ただし、透明な鼻水は、ウイルス感染の初期症状の可能性があり、緑色や黄色いネバネバしたものに変化していく可能性があります。
透明な鼻水だからといって、油断して見過ごさないようにしてください。
黄色や白い鼻水は、細菌や真菌に感染していることが多いとされています。
そのほかの炎症性疾患や歯周病に感染している可能性も否定できません。そのような色の鼻水の場合は、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。
また、出血が見られる場合には、鼻腔内の腫瘍が疑われます。 他にも、血小板減少症やウイルスなどの感染も考えられますので、いち早く診察を受けることが大切です。

鼻水を出しやすい犬種は?

短頭種は構造上透明な鼻水が出やすいと言われることがありますが、全ての犬に、鼻水の症状があらわれる可能性があります。
生理現象のため、過度に心配する必要はありませんが、鼻水の質や、鼻水以外の症状がないか、念のためよく観察するようにしてください。

犬の鼻水に必要な検査

鼻腔内視鏡検査
鼻腔内でのトラブルが疑われる際には、鼻腔内視鏡検査やCT検査が行われます。
これらの検査は麻酔をして行います。
鼻腔内腫瘍などはレントゲン等の画像診断が難しい病気です。そのため、鼻腔鏡を使用して直接観察したり、CTで検査することがあります。

病理組織検査
病理検査は、鼻腔内の組織の一部を顕微鏡などで、詳しく検査する方法です。
基本的に検査機関に外注する検査となるため、結果が出るまで1週間〜10日ほどかかるのが一般的です。
この検査は、鼻腔内に腫瘍ができた際に、その腫瘍の特徴や動向を知ることができます。

培養検査
培養検査は採取した鼻水から菌を人工的に増殖させ、感染が疑われる細菌や真菌の種類を調べていきます。
この検査により、原因菌の種類を突き止めていくのです。
検査の結果に従い、症状の改善に向けて、適切な治療をすすめていきます。

犬の鼻水の予防法について
犬の鼻水の予防法は、その原因となる病気にかからないことが大切です。
感染症のなかにはワクチンで予防できるものもあります。
どのワクチンが良いのかかかりつけの獣医師さんに相談してみましょう。 また、日頃から健康管理をしっかりと行うことも大切です。
健康管理をしていくうえで、最も大切なのが食事です。
栄養バランスの整ったドッグフードを与えることは、長く健康でいられる体作りのためとても大事です。

まとめ

今回は、犬の鼻水の原因について解説してまいりました。
犬の鼻水は、生理現象のものだけではなく、体の不調をあらわしている事もあります。
放置すると、病気によっては、重症化することも。
鼻水の質や、鼻水以外の症状をよく観察し、適切な対処をするようにしましょう。
また、鼻水を予防するためには、健康管理が大切です。
食事の内容に気を配ることで、鼻水症状を予防でき、長く健康な愛犬と一緒に過ごすことができるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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