【獣医師監修】犬の便秘の原因って?病院に連れていくべき症状や対処方法について解説!
2026年1月23日
【獣医師監修】犬の便秘の原因って?病院に連れていくべき症状や対処方法について解説!
犬の便秘の原因は、食事から病気まで様々です。
愛犬を便秘で苦しませたくないなら、原因をしっかりと理解して、適切に予防・判断・対処することが大切です。
この記事では、犬の便秘について判断基準・原因・対処法・予防法を解説します。
犬が便秘かどうかの判断基準
犬が便秘かどうかは、排便回数・便の見た目・排便時の愛犬の様子から、家庭でもチェックすることができます。
2日以上排便していない
犬の排便回数は年齢・体格・運動量などにより多少異なりますが、成犬以降で健康な場合は1日に1回以上であることがほとんどです。
そのため、2日以上排便がない場合は便秘の可能性があります。
便に水分が少なくコロコロしている
大腸には水分を吸収する働きがあります。そのため、便秘により大腸に便が留まった状態が続くと、乾燥して硬くなった便が排泄されます。
排便時にいきむ、いきみながら鳴き声をあげる
便が硬く出にくくなると、愛犬がいつもより強くいきんだり、痛みで鳴き声をあげることがあります。
以上がみられる場合には、便秘の可能性を疑いましょう。
犬の便秘の原因
食事内容
便の状態や腸の動きは、食べたものにより変化します。
そのため、食事内容が原因で犬が便秘を起こすことがあります。
食事内容の中でも特に注意したいのが、食物繊維の摂取量と種類です。
食物繊維というと便秘予防に効果的なものというイメージがありますが、それは正しく摂取した場合の話しです。
食物繊維には水溶性と不溶性があり、不溶性食物繊維は便のかさを増やして腸の動きを促す働きがあります。
ただし、不溶性食物繊維を多く摂りすぎたり、水分摂取が十分でない場合には、便が大きく硬くなり、かえって排便しにくくなることがあります。
例えば、食物繊維量を多く配合した体重管理用や歯石予防用のドッグフードに切り替えたあと、便秘のような症状が見られる場合には、不溶性食物繊維の量やバランスがその子に合っていない可能性も考えられます。
水分不足
水分不足により便が乾燥して硬くなると、排便が難しくなります。
元々あまり水を飲みたがらない犬や、冬に寒くなると水の飲みが悪くなる犬もいるので、日頃から水入れの残量確認を習慣にしましょう。
また、フードをぬるま湯でふやかして与えることも水分補給に繋がるのでおすすめです。
運動不足
運動不足により腸の動きが悪くなると、便秘が起こることがあります。
病気や怪我などで運動を控えなければいけない場合を除き、散歩や遊びなどで十分な運動量を確保してあげることが必要です。
生活環境の変化
引っ越しをした、飼い主さんに赤ちゃんが生まれた、別のペットを飼いはじめたなど、生活環境が変化したタイミングで便秘になっている場合は、ストレスが原因の可能性があります。
ストレスを感じて自律神経のバランスが乱れると、腸の動きが悪くなることがあるからです。
トイレの環境が悪い
トイレを落ち着かない場所に置いていたり、汚れたままにしていると、排便を我慢して便秘になってしまうことがあります。
トイレは人の出入りが激しい場所に置くのを避け、清潔を保つようにしましょう。
病気
病気で排便時に痛みを感じたり、異物などにより腸が詰まると、便秘が起こることがあります。
犬の便秘の原因になりうる病気としては、以下のようなものがあげられます。
| 肛門嚢炎
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肛門の左右にある肛門嚢が炎症を起こす病気。
お尻周りをしきりに舐めたり、お尻を床に擦りつけるという仕草が見られます。
症状が悪化し痛みが生じると排便が難しくなる。
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直腸脱
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肛門から直腸が飛び出す病気。
痛みを伴うため排便時に鳴いたり、腸がはみ出ている違和感から、「しぶり」と呼ばれるしきりに排便のポーズをとることがあります。
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会陰 ヘルニア
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背骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気。
痛みや痺れによりいきむ事が難しい場合や神経の作用そのものが弱まることで便秘弁が出にくくになることがあります。 |
他に思い当たる原因がないのに便秘をしている場合には、これらの病気の可能性を疑いましょう。
犬の便秘を放置するとどうなる?
犬の便秘を放置すると、溜まった便に対応して大腸が大きくなってしまう「巨大結腸症」を引き起こす危険性があります。
犬では巨大結腸症を起こすほどの便秘は多くはありませんが、神経の痛みや会陰ヘルニアによる便秘の際は注意が必要です。
巨大結腸症になると腸の運動が鈍くなり、さらに便秘が悪化してしまいます。
症状として食欲低下・体重減少・嘔吐などがあげられますので、これらがみられる場合は動物病院に連れていってあげてください。
便秘の兆候をキャッチしたら早めに対処することが肝心です。
病院に連れていくべき犬の便秘の症状
病院に連れていくべき犬の便秘の症状は以下の通りです。
・元気がない
・食欲がない
・吐く、吐き気がある
・排便時に痛がる
・お腹がパンパンに張っている
これらの症状がみられる便秘を放置していると、脱水や衰弱を起こす危険性があります。
また、便がさらに硬くなってますます治療が難しくなることも懸念されます。
たかが便秘と甘くみずに、早めに受診しましょう。
家でできる対処方法
環境の変化や運動不足など、便秘の原因として思い当たるものがある場合は、それを取り除く努力をします。
また、ウェットフードのような水分の多い食べ物を与える、お腹をマッサージしてあげるなど、排便を促すこともあわせて行ってみましょう。
これらの対処法で改善しない場合は、便が硬くなりすぎていて自力で排便できないことが考えられます。早めに病院を受診することも大切です。
人間用の便秘薬や整腸作用のあるサプリメントを常備している家庭も多いと思いますが、それらは犬にとって有害な場合もあります。自己判断で与えることはやめましょう。
犬が便秘にならないための予防方法
食事
食事内容の見直しは、犬の便秘予防に有効な方法です。
特に、以下のような食べ物には便秘の予防効果が期待できますので、愛犬の食事に取り入れてみると良いでしょう。
水溶性食物繊維を多く含むフード
水溶性食物繊維には、腸の善玉菌の繁殖を促し、便をしっとりさせてくれる働きがあります。排便がスムーズになるので、積極的に摂取させましょう。
無添加のフード
犬によっては、フードに含まれる添加物が体に合わず、消化不良につながることがあります。愛犬の様子を見ながら、原材料や製法にも目を向けてフードを選んであげることが大切です。
ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内バランスを整える働きがあります。
犬の便秘予防にも効果が期待できますので、ドッグフードにトッピングするなどして与えても良いでしょう。
犬に与える場合には、消化の負担にならない無糖・低脂肪のものを選ぶようにします。
ヨーグルトにより逆に軟便などを引き起こすこともあるので、様子を見ながら与えるようにしましょう。
運動
運動で体を動かすと、腸の動きも活発になります。
また、運動によりストレスが軽減されると、腸の働きをコントロールする自律神経のバランスも整います。
犬が1日に最低限必要とする運動量は、小型犬で10分・中型犬で30分・大型犬で60分といわれていますので、これを目安に運動させるようにしましょう。
しっかりと運動量を確保するには散歩や外遊びがおすすめですが、年齢・犬種・健康状態により難しい場合は室内遊びでも大丈夫です。
おやつで誘導して飼い主さんの足の下をジグザグにくぐらせるなど、できるだけ体をたくさん動かせる遊びを探してみてください。
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まとめ
犬の便秘は、飼い主さんの工夫で十分予防が可能です。
食事や生活環境などに気を配り、必要に応じて見直しもしていきましょう。
もしも便秘になってしまった場合は、早めに対処してあげることが大切です。
放置するほど酷くなって治療が難しくなるからです。
便秘の兆候を素早くキャッチして対処できるように、普段から愛犬の排便回数・排便の様子・便の状態を把握しておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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