【獣医師監修】犬のフケが出る原因になる病気と症状とは?対処法や治療法などを徹底解説!
2026年2月10日
【獣医師監修】犬のフケが出る原因になる病気と症状とは?対処法や治療法などを徹底解説!
「犬のフケが気になる!」「もしかして病気?」と不安に感じることがあるかもしれません。
犬のフケはなぜ出るのでしょうか。原因や症状、病気について解説します。対処法や治療法についても解説しますので、犬のフケについて知り対処しましょう。
犬のフケの原因とは
そもそも、フケとは何なのでしょうか。
フケとは、新陳代謝によって皮膚細胞が生まれ変わることにより剥がれ落ちた古い皮膚です。
皮膚の細胞が作られ、フケとして剥がれていくことをターンオーバーと呼び、犬の場合のターンオーバーは20~30日前後とされています。
この周期でフケが発生するのは正常なことです。
フケが大量に発生する原因は乾燥やスキンケア、ストレスなどがあります。それぞれについて詳しく解説します。
乾燥
フケが目立つ時には、まず乾燥が考えられるでしょう。
犬の皮膚は人間よりも薄く、その厚みは人間の1/6とされています。
そのため犬の皮膚は水分が蒸発し、乾燥しやすいのです。
スキンケア
犬のスキンケアとしては、ブラッシングやシャンプーなどが挙げられます。
これらが間違った方法で行われることでも、フケの原因となります。
合わないシャンプーを使い続けることで、皮膚がダメージを受けフケが発生することがあります。
また、シャンプーを使う量が足りない、逆に使いすぎて皮脂を取り過ぎる、洗う回数が多すぎる、ブラッシングが足りないなどでもフケになりますので注意しましょう。
ストレス
ストレスを感じて免疫力が落ちると、アレルギーや皮膚炎などが起き、皮膚バリア機能が低下したり、掻く行動が増えることでフケが増える原因になることがあります。
犬のストレスになるようなことはなるべく避け、緊張を感じさせないようにしましょう。
また、犬が極度の恐怖を感じた時に、フケが急に浮いてくるという事例もあるようです。
犬のフケの原因として考えられる病気とは?
犬のフケの原因としては、皮膚炎や脂漏症、脱水などの病気も考えられます。
特に皮膚炎は原因により異なるため、詳しく解説します。
感染性皮膚炎
寄生虫による皮膚炎
ツメダニ症、疥癬(かいせん)、毛包虫症(もうほうちゅうしょう)など、寄生虫による皮膚炎です。
ツメダニ症は、ツメダニが体の表面に寄生して起こり、その際に大量のフケが発生します。痒みも強く、人間にも感染するため注意が必要です。ツメダニに感染している犬と接触することで感染します。
疥癬は、センコウヒゼンダニの感染で起こる皮膚病で、強烈な痒みが特徴的です。
感染した部分は赤く発疹ができます。
強い痒みを伴い、犬が皮膚をかきむしることでフケが発生します。
人間にも感染するため、早期発見と治療が重要です。
毛包虫症は毛包虫が原因で起こる皮膚炎です。
毛包虫はニキビダニとも呼ばれ、犬の毛穴に常在しているダニの一種です。
免疫力が下がると大量に発生し、フケだけでなく脱毛の原因になることもあります。
フケの量としては少量で、細菌感染が同時に起こると痒みもありますが、基本的には痒みも少ない皮膚炎です。
いずれの皮膚炎も、ダニの予防や駆除薬の投与による原因寄生虫の除去が肝心です。
真菌による皮膚炎
真菌による皮膚炎には皮膚糸状菌症、マラセチア皮膚炎があります。
皮膚糸状菌症の症状としては、広範囲の脱毛が挙げられます。
高温多湿の環境にあったり、他の皮膚炎を発症している時に発症します。
痒みは少ないですが、大き目のフケが発生します。
人間の感染する真菌もあるため、消毒や手洗いが必要になります。
マラセチア皮膚炎は常在菌であるマラセチアが増殖し、皮膚が赤くなったり、痒みが起きて、ベタベタした感触のフケが多く発生します。
発酵したような臭いがして、慢性化すると象のような皮膚になります。
こちらの皮膚炎は人間には感染しません。
どちらの治療も、抗真菌薬を含むシャンプーや保湿シャンプーで洗い、消毒薬によって体を拭いてあげるなどを行います。
状況により抗真菌薬を使用することもあります。
マラセチアは基本的にはシャンプーで、薬は重症なケースのみです。
糸状菌は比較的に内服薬を使用することが多いです。
細菌による皮膚炎
常在菌であるブドウ球菌が異常に増殖することによって起こる皮膚炎もあります。
犬の皮膚は人間に比べ薄く、pH値も違うため、基本的には何らかの原因で皮膚バリアなどが悪化することで皮膚の状態が良くても細菌による皮膚炎である膿皮症を発症しやすいといわれています。
アレルギー性皮膚炎
ハウスダスト、食べ物、カビ、草木の花粉などに対してアレルギーがあり、皮膚炎を起こすことがあります。
アレルギーの原因となるアレルゲンが体内に入ることで、免疫反応が起こり、痒みを引き起こします。
強く皮膚をかきむしることでフケも出るでしょう。アレルゲンを侵入させないよう環境を整え、痒み止めの薬の投薬や薬用のシャンプーなどを使用しましょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、遺伝的にアレルギー体質の犬に起こります。
子犬の頃から発症することが多く、先述したアレルギー性皮膚炎と同様の方法で治療していきます。
脂漏症(しろうしょう)
脂漏症には、乾燥したようなパラパラのフケがでる「乾性脂漏症」と、皮膚がベタベタした状態になる「脂性脂漏症」の2種類があります。
脂性脂漏症はフケが出ませんが、乾性脂漏症の場合は皮膚から水分が蒸散することで皮膚の水分が不足し、ターンオーバーがうまくいかなくなることによってフケが発生します。
どちらの症状も症状のタイプの応じてクリームやローションなどの保湿剤やシャンプーを使用して、皮膚の水分を補いながらターンオーバーを正常に戻すようにして治療を行います。
脱水・栄養失調
脱水症状も重度になると、皮膚が水分不足になりフケが生じることがあります。
栄養失調も、皮膚に栄養が足りなくなり、毛がパサつき、フケに繋がることもあるでしょう。
犬のフケの対処方法とは?
犬のフケは、体の代謝により発生する自然な生理現象です。
しかし、大量に出る場合や痒みや脱毛、赤みやべたつきなど、皮膚に異常を伴う場合は、かかりつけの動物病院を受診するのがよいでしょう。
痒みが強いと、犬が皮膚をかきむしってしまい炎症が悪化したり、細菌の二次感染を引き起こしてしまうこともあります。
動物病院では薬用シャンプーや内服薬を処方するなどして治療を進めていくようです。
犬の皮膚は人間に比べて薄く乾燥しやすいため、部屋の湿度は50~60%以上に保つとよいでしょう。
また、クリームやローションなどの保湿剤を使用するのも有効です。
犬のフケの予防方法・対策とは?
犬のフケを予防する方法や対策についてご紹介します。
自宅で簡単にできることばかりですので、習慣化しましょう。
シャンプー
人間の肌のpH値は弱酸性なのに対し、犬の皮膚は弱アルカリ性です。
そのため犬を洗う時には、必ず犬専用のシャンプーを使用するようにしましょう。
また、獣医師から皮膚病の診断を受けている場合には、処方された専用のシャンプーを使いましょう。
シャンプーの頻度は1か月に1度で十分です。あまりこまめにシャンプーをすると皮膚が乾燥しやすくなり、フケが出やすくなってしまいます。
シャンプーする時には優しく洗うことを心掛けてください。
強くこすると皮膚を傷つけてしまいます。
また、乾かす時は熱風が肌に直接当たらないよう、ドライヤーを体から十分離しながら乾かしてあげましょう。
ブラッシング
犬は犬種によって毛の長さが異なります。
短毛種であれば獣毛ブラシやピンブラシなどが皮膚に優しくおすすめです。
長毛種であればピンブラシを使用し、皮膚をマッサージしながらブラッシングをするか、抜け毛が除去しやすいスリッカーブラシもよいでしょう。
ブラッシングの頻度は2~3日に1回が目安です。
スキンシップも兼ね、毛並みに沿って優しくブラッシングしてあげましょう。
まとめ
犬のフケについてご紹介しました。
犬は人間よりも皮膚が薄いため、皮膚疾患が出やすい動物です。
少量のフケは問題ありませんが、大量に出る場合には皮膚炎などの病気の可能性があります。
フケの量や皮膚の状態を確認し、必要に応じて動物病院で診察を受けるようにしましょう。
食物アレルギーを持っていたりする場合は、与えるドッグフードにこだわってみるのもよいでしょう。
天然の食材や食べた経験があまりないため、アレルゲンになりにくいとされている馬肉を原材料にしたドッグフード工房のフードに切り替えることで、フケなどの症状を改善できる可能性もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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